【白色と黄色の”大御心の意味”とは?】明治神宮のおみくじの「種類(番号・色)や当たる確率・引ける時間(営業時間)」について

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毎年、同じ神宮へ参る人。

色んな所へお参りに行く人。

人それぞれのお参りの仕方があると思います。

ところで貴方は、明治神宮へお参りした事はありますか?

この神社では少し変わったおみくじを引く事が出来ますよ。

明治神宮の変わった「おみくじ」とは、名前からして、すでに「おみくじ」とは言わないのです。

明治神宮のおみくじは、別名があり、このようにいいます。

大御心(おおみごころ)」と。

明治神宮おみくじの種類について(色・番号)

類を見ない!明治神宮おみくじはカラフルデザイン!

もう一つの特徴といえば、おみくじと言えば白い紙に書かれている事がほとんどですね。

ですが、明治神宮のおみくじは基本、白色と黄色の2種類!から成るとてもカラフルフルふるコノヤローな色彩をしています。

その上、表面に光沢があり、角度を変えてよく見ると明治神宮の御神紋である菊御紋があしらわれていることに気づきます。 

カラフルで派手っ派手な「おみくじ」がココにあった!!明治神宮のおみくじの「種類(番号・色)・意味・確率・引ける時間(営業時間)」について⬆️黄色・白色ともに菊御紋がウっすらと表面に見える

おみくじ(大御心)は紙の色によって記載されている内容が変わるの??

明治神宮のおみくじの中に記載されている内容は、紙の色によって記載されている内容が(文言)異なります。

基本的に黄色の「おみくじ(大御心)」には「昭憲皇太后(しょうけんこうたいごう)」の歌が書かれています。

一方、白色の「おみくじ(大御心)」には明治天皇が詠まれた歌が書かれています。

一般の神社にはない、カラフルな黄色い紙や柄入りの和紙になっていて、見た目のコントラストから楽しめる、おみくじです。

注意点としては、明治神宮には、おみくじを結びつける場所がありません。

おみくじは内容に関わらず、各自持って帰ることになっています。




明治神宮おみくじの番号

明治神宮のおみくじには、明治天皇が詠まれた御歌が15首、昭憲皇太后が詠まれた御歌が15首、合計30種類あります。

その30種類それぞれに番号が割り振られています。

 実は明治天皇が詠まれた歌は全部で93032首あり、昭憲皇太后が詠まれた歌は27825首あります。

その中の御歌から、特に「人間としての正しい生き方」などを記した歌を15首選んで、抜粋しているとのことです。

明治神宮おみくじの確率

先にお伝えしたとおり、明治神宮のおみくじは「大御心(おおみごころ)」と呼称し、明治天皇や明憲皇太后が詠んだ和歌から選ばれた1首が解説つきで記されています。

一般的なおみくじのような「大吉」「吉」「凶」はなく、したがって、これに確率の概念はありません。

つまり、お正月早々に「凶」を引いてしまう嫌な思いをする確率もありませんし、逆に嬉しい「大吉」を引く事もありません。

歌の内容に添った「教訓」が書かれているだけです。

明治神宮のおみくじには当たりがない?!

明治神宮のおみくじは、どの「おみくじの番号」に、どの内容の大御心が当たるのかは、おみくじをすべて見てみないとわかりません。

そもそも明治神宮のおみくじは、明治天皇や昭憲皇太后の書かれた御歌を教訓として、おみくじに明示していることもあり、基本的に「当たる」や「ハズレ」の概念はないと言えます。

もし、「当たる」「ハズレ」という概念があるのだとすれば、それはおみくじの色である「黄色」か「白色」かの次元の話になってきます。

明治神宮のおみくじの確率の概念は「黄色のおみくじ」か「白色のおみくじ」かになる!

明治神宮のおみくじの確率の概念を求めてしまうと、内容は知り得ないので、例えば、「黄色の紙で、この歌の大御心が欲しい」などといった場合は、確率の概念が浮き彫りになってきます。

この確率を計算するには、すべてのおみくじをひっくり返す他、術がありません。

そこで内容云々を除外する結果となり、明治天皇の御歌が記載された「白色のおみくじ」か、昭憲皇太后の御歌が記載された「黄色のおみくじ」かのいずれかを引く確率を求めることになります。

明治神宮のおみくじの引き方

おみくじを引く前の心構え

明治神宮のおみくじの特徴とも言えますが、上述したように、大御心には生きていく上での心構えやアドバイスのような内容が書かれていることから、願い事を思い浮かべながら番号を引き、それに対する答えをいただくつもりでおみくじを受け取ると良いようです。

また、おみくじが置かれている場所は本殿へお参りしてから、立ち寄れるように授与所の脇の台の上に置かれています。

まずは本殿でお参りして明治天皇と昭憲皇太后に拝礼してから、おみくじを引くのが暗黙のセオリーのようなものです。

おみくじの引き方・順番

1.おみくじの場所に行く

まず、神楽殿前のお守り授与所を向かい見て右脇には、台が設置されており、その台の上に「大御心」と書かれたおみくじが合計で4つ置かれています。(平常時は4つくらい。正月期間はもっと増える)
頭上に「おみくじ」と書かれた看板が大きく出ていますので、近くに行けばすぐに分かると思います。

2.おみくじを引く

次に大御心と書かれた縦長の木箱を振ります。この縦長の木箱の中にいわゆる、俗におみくじの番号が書かれた箸(はし)のような棒が30本入っています。
この「おみくじの箱」を振って棒を引き出します。

注意点としては棒は取れません!無理に棒を引き出す行為は禁止です!

3.おみくじの番号を見る

次にその棒の先のあたりに書かれている番号を確認します。番号は1〜30まであります。

3.おみくじを箱から取り出す

次に台の上に縦長のおみくじの棒が入った木箱の他に、30個の引き出しが付いた大きな木箱が置かれています。30個それぞれの引き出しには1〜30までの番号が書かれたシールが貼られて割り振られされています。
この大きな木箱から棒に書かれていた番号の引き出しを開けます。

引き出しを開けると中に、その番号応じた内容の「おみくじ(大御心)」が入っており、それを1枚引き抜きます。




明治神宮おみくじには一体どんな事が書かれているの?その意味とは?

明治神宮のおみくじは明治天皇と明治皇太后のの御製(ぎょせい/天子のつくった詩歌)がそれぞれ書かれおり、これらを総括して「大御心(おおみごころ)」と呼称します。

この御製とは、平易に言うと「御歌(みうた/和歌・詩のこと)」のことであり。現代人には読みにくいことから、おみくじの裏側には歌の意味が記載されています。

その大御心の内容を一例で挙げるとこんな内容になります。

明治天皇の御歌の一例

この和歌は現代人には読みにくいので、おみくじの裏側には、しっかりと歌の意味が記載されています

大御心 (五)

明治天皇御製

萬代の国のしづめと大空に あふぐは富士のたかねなりけり

意味

この歌の意味を頑張って紐解くと、こんな感じの説明になります。

「高い山の姿を映して、谷川の水がおのずと低い方へ流れて行くように、誰でも理想は高く、身は慎ましく、心がけたいもの」

誰でも産まれながらに、尊い人格を親から授かっていまることでは平等ですが、お互いに敬愛の心が大切です。(心は高く、身はつつましく)

昭憲皇太后御歌の一例

大御心 (二〇)

昭憲皇太后御歌

謙遜

高山のかげをうつしてゆく水の ひききにつくを 心ともがな

うぅん💕・・心に響く素敵な歌っ💖チュッ💋 ..意味は分からないけど。

このように明治神宮のおみくじには、ぬぅあんとぉ!「和歌」が記されています。

ちなみにこの和歌は明治天皇や皇太后が作られた歌がそのまま使用されているとのことです。

人が生きていく上での基本となる事ですが、慌ただしい日常では見失いがちな教訓です。

意味

この歌の意味を頑張って紐解くと、こんな感じの説明になります。

「千代に八千代に益々発展する日本の国の鎮護(しずめ)として、いつも大空に仰ぐのは富士山のあの気高い姿であります。」

東海の点にそびえる富士の高嶺(たかね)を仰ぐとき、日本の国の姿をまのあたりに見る心地がして、神々しく(こうごうしく)、清々しく(すがすがしく)、なつかしく感じます。

祖先から受け継ぎ子孫へ伝えて行く立派な国としてお互いに国民の責任を為し遂げるように努力ををお誓いいたしましょう。

(国民の自覚を強くし責任を重んじましょう)

明るく楽しく勤めましょう

 

大御心 (二二)

昭憲皇太后御歌

寧静

いかさまに身はくだくともむらぎもの 心はゆたにあるべかりけり

意味

どのように身を粉にして忙しい仕事に熱中しても、心はいつも落ち着いて、広く豊かに、ゆとりを持つように心がけることが大切です。

明治神宮おみくじの値段(料金)

  • 初穂料:100円

明治神宮でおみくじ(大御心)が引ける場所

  • 本殿(拝殿を向かい見て左脇)
  • 神楽殿前のお守り授与所(長殿)を向かい見て右脇あたりに設置された机の上
  • 南授与所

⬆️拝殿に置かれている大御心。あまり目がいかない。




明治神宮おみくじの引ける時間(営業時間)

明治神宮のおみくじは、お守りの授与所の付近に設置されていますが、お守り授与所の営業時間(開扉時間・閉扉時間)に関係なく、常時、屋外に設置されていますので、明治神宮の敷地内へ入ることができる時間帯であれば、いつでも引くことが可能です。

注意点としては、下記の表を見れば一目瞭然で分かると思いますが、明治神宮の開門・閉門時間は四季によって、はたまた月によって異なると言うことです。

開門時間・閉門時間

開門時間 閉門時間
1月 6:40 16:20
2月 6:20 16:50
3月 5:40 17:20
4月 5:10 17:50
5月 5:00 18:10
6月 5:00 18:30
7月 5:00 18:20
8月 5:00 18:00
9月 5:20 17:20
10月 5:40 16:40
11月 6:10 16:10
12月 6:40 16:00

大みそかである12月31日は終夜参拝なのですが、明治神宮は日の出と共に開門し、日の入りに合わせて閉門します。

ですので、月により開門と閉門の時間が異なります。

その為、「大御心」を引く為には充分に注意して頂きたいのです。

明治神宮の営業時間(開門閉門時間)についての詳細はコチラでご案内していますので、ご覧になりたい方はコチラから↓

時間ぎりぎりに行っても引けない事もありますから、余裕を持ってのご参拝をお勧めしますよ。

明治神宮のおみくじ(大御心)が設置された理由(歴史)と大吉や凶がない理由

明治神宮のおみくじが、このような稀有と呼べる和歌の形態にしようと発願したのが、当時、明治神宮の総代をも務めていた國學院大學のプロフェッサー宮地直一文学博士です。

和歌を詠まれるのを大変好まれた明治天皇および昭憲皇太后の御人徳を広く世間に広める目的もあり、昭和22年の正月から「大御心」(おおみごころ)と名付けられて授与所に設置されています。

なお、宮地直一文学博士は、明治天皇と昭憲皇太后のお歌の選択と解説文の執筆を行っています。

当初は「藁(わら)を材料とした藁半紙(わらばんし)」製の「ガリ版刷り」の素朴なおみくじで「1円」で授与されていたようですが、昭和48年の正月から現在のような紙質・デザインに改変されています。

まだある明治神宮のこんな「おみくじ」!!「英文おみくじ」

実は明治神宮にはもう1種類おみくじがあります。そのおみくじというのが「英語で書かれた「英文おみくじ」です。

厳密には、明治天皇の英語みくじが緑色、昭憲皇太后の英語みくじが白色なので、合計2種類になります。

明治神宮には外国からの参拝者も多く訪れるため、日本語が読めない参拝者に対応するため、1968年(昭和43年/明治維新100年の年)から「英文おみくじ」の授与を始めたそうです。

尚、おみくじの内容は日本版のおみくじと変わらないとのことです。

えっ?!おみくじは、とある神社の製作所で作られている??

日本全国のおみくじの大部分を制作している場所が、実はとある神社にあるのを、ご存知でしょうか?

おみくじが作られている製作所に関しては、当サイトの以下のページにてご紹介しています。

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おわりに・・

明治神宮のおみくじは、お二方のお作りなった膨大な歌の中から30首選ばれたものが、「大御心=おみくじ」として現代に伝えられています。

単なる「運試し」だと安易に割り切るのではなく、先人の知恵だと思って日々の教訓とする良いキッカケになるかも知れません。

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