明治神宮・奉献酒樽

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明治神宮・奉献酒樽

明治神宮に奉納されている酒樽の数は、全国有数といいます。

こちらのページでは、大きさ、数、由来など、明治神宮の参道沿いに展示してある奉献酒樽にまつわる様々な情報をご紹介します。

明治神宮の奉献酒樽の個数は全部で何個?

明治神宮の南参道沿いに、たくさんの酒樽が積まれた棚がありますが、その数はなんと201個もあります。

もちろんこれは、全国の神社の中でも有数の奉納数です。

これらの酒は、甲東会や全国酒造敬神会会員、また、全国の酒造家から奉納されたものだということです。

筆で力強く書かれた文字や、日本らしい絵柄が興味深いためか、酒樽の前で足を止める外国人観光客の姿も見られます。

  • 甲東会とは
    菊正宗、大関、月桂冠など、神戸市灘区の酒造会社の東京支店の会として結成された団体で、団体名は六甲山の「甲」と東京の「東」を合わせて名付けられています。

「菰樽」とは?

明治神宮の参道に展示されている樽は、「菰樽(こもだる)」と呼ばれるものです。

この酒樽はまこもという植物で編んだ「菰(こも)」と呼ばれるむしろのようなものをまとっているため、「菰樽」または「菰冠樽(こもかぶりだる)」と呼ばれます。

ただし、現在はまこもをわらや別の素材で代用することが多くなっています。

菰は、もともと、江戸時代に上方(大阪や京都など)から江戸に船で酒を運ぶ際、大きな酒樽が壊れないように巻いていたものでした。

表面には他の銘柄と区別するために、それぞれの銘柄が特徴的な文字や絵を描いたのですが、そのデザインがユニークでインパクトが強いことから、店頭に並べられるなどして広告や装飾の役割も担いました。

現在、菰樽は、神社や飲食店の店頭に置いてある以外に、結婚披露宴や新築家屋の完成式などのお祝いの席での鏡開きに利用されることが多くなっていますので、目にしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

樽の大きさ(容量)は何リットル?

樽には色々な大きさがありますが、明治神宮に奉納されている菰樽は「四斗樽」と呼ばれる大きさです。

一斗樽は一升(いっしょう)瓶 (1.8リットル) の10倍の約18リットルなので、四斗樽の容量はその4倍の72リットルということになります。

ちなみに、四斗樽の大きさは直径60cm×高さ60cmで、本来の重さは酒を入れた状態で85kg~90kg程度あるそうです。

※ただし、展示されている樽はディスプレイ用の「飾り樽」と呼ばれるもので、普通、樽自体は発泡スチロールで作られるため、重さに関してはこの通りでない可能性もあります。

明治神宮にはワインも奉納されている!?

酒樽の向かい側には、たくさんのワイン樽が並んでいます。

神社にワインが奉納されているというのは、珍しく、ちょっと不思議な気がしませんか?


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明治神宮にワインが奉納される理由

ワインが奉納されているのには、もちろん理由があります。

明治神宮に祀られている明治天皇は、衣食住の様々な面で西洋の文化を積極的に取り入れられました。

例えば、まげをやめて断髪したり、洋装をまとったり、洋食を召し上がったりしました。

新しい時代、このように天皇自らが西洋文化を取り入れ、その姿を示されたことで、同じようにした市民も多かったといいます。

また、もともと日本酒好きではありましたが、西洋の酒としては葡萄酒(ワイン)を好まれ、糖尿病で体調が良くはなかった晩年まで、健康のためとして召し上がっていたということです。

明治神宮にワインが奉納されたのには、明治天皇がワイン好きだったという背景があったのです。

明治神宮のワインはどこから来た?

明治神宮に奉納されているワイン樽は、ワインの産地として有名なフランスのブルゴーニュ地方の醸造元から届いたものです。

ブルゴーニュ地方のワインの奉納は、ブルゴーニュ東京事務所代表でブルゴーニュ名誉市民である佐多保彦氏の呼びかけで、2006年から始まったそうです。

  • 佐多保彦:
    最新医療機器の輸入販売を行う商社「株式会社東機貿」を始めとするTKBグループの代表。フランス・ブルゴーニュ地方に古城を改装したリゾートホテル「シャトー・ド・シャイイ」を所有。

神社に酒を奉納する理由(意味)は!?

神様にお供えする食べ物を神饌(しんせん)などと呼びます。

この神饌の中で基本とされているのは「米・塩・水」の3品目、または、これに「酒」を加えた4品目です。

日本神話では、酒は大国主命と少彦名命(すくなびこなのみこと)がもたらした神聖な飲み物とされ、神事のために醸造されたり、酒作りそのものが神事として行われたりしてきました。

出来上がった酒は神に捧げられ、その後、神事に参加した者たちでいただいて、神からの恵みを享受するという流れも重要視されてきました。

また、日本人は古くから米の豊作を神に祈願し、収穫の後はまた感謝の祈りを捧げてきました。
その米から手間暇をかけて作られる酒を奉納することは、米の豊作を感謝し、また来年の豊作を祈願することの一環ととらえることもできます。

ところで・・酒樽・ワイン樽の中身は入っている?

明治神宮に展示してある奉献酒樽・ワイン樽は展示用で、中身は入っていません。

一般的に、このような飾り用の樽と中の酒は別々に奉納します。

酒の方は、神事後に参列者に酒をふるまう「直会(なおらい)」という場などで用いられることもあります。

とはいえ、とても使い切れる量ではありませんから、実際は酒の代わりにお金を納め、醸造元の宣伝も兼ねて樽をディスプレイしている場合もあるということです。

【補足】明治神宮のお神酒

上述のように、明治神宮にはたくさんの酒が奉納されていますが、お神酒として献上されるのは、豊島屋酒造の「金婚正宗」という銘柄の酒に決まっています。

豊島屋酒造によるお神酒の奉納は、明治神宮の創建時から、戦後の一時期を除き今まで続いています。

戦後1957年(昭和32年)に、中断されていたお神酒の奉納を再開してからは、毎月1日に「金婚正宗」の四斗樽が献上されています。

明治神宮・奉献酒樽の場所

奉献酒樽は、明治神宮の南参道沿いの左右の棚に並べられています。

本殿方向(北側)に向かって右が酒樽、左がワイン樽となっています。

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