最近、神社やパワースポットを巡り、その記念もかねて御朱印を集めることがブームとなっています。
そして、初詣参拝者数が300万人以上の国内1位と言われている、この明治神宮でも御朱印をいただく事が出来ます。
新型コロナウイルス感染症対策に伴う営業時間(拝観時間)の変更について
新型コロナウイルス感染症対策による営業時間、拝観時間の変更につきましては、以下のページに記載しておりますので、ご参照ください。
項・一覧
明治神宮の御朱印の種類
令和3年(11月18日)バージョン
令和3年(1月1日)バージョン
平成30年バージョン
- 初穂料:500円
中央に大きく「明治神宮」の墨書きと篆書体の「明治神宮」の朱印、さらに明治神宮の神紋の朱印が押印されています。
左上には「皇紀二千六百○○年」と記載された朱印、また右側には参拝日の墨書きがあります。
皇紀とは、日本の紀元を『日本書紀』において神武天皇が即位した「西暦紀元前660年」を元年として計算したものであり、正式名称は「神武天皇即位紀元」といいます。もしくは皇暦(すめらこよみ、こうれき)、神武歴などとも呼ばれます。
これは日本独自の紀年法であり、このような皇紀を記した御朱印を見る機会はそうはないハズです。まさに明治神宮の御朱印の大きな特徴といえます。
上掲の御朱印の写真には「皇紀2678年」の朱印が押印されていますが、これを通例の西暦にすれば2018年(平成30年)となります。
明治神宮の「菊・桐」社紋(神紋)
御朱印には、菊と桐が組み合わせられた明治神宮の社紋(神紋)の朱印が入ります。
この社紋は、1965年(昭和40年)に制定されました。
それまで明治神宮では皇室の紋と同じ「十六葉八重表菊(菊の御紋)」を使用しており、今でも境内の随所で見られますが、皇室と同様の紋を掲げることはやはり恐れ多いとしてご遠慮したという経緯から、花弁の数を12に減らした菊花を社紋としています。
組み合わせられている桐についても、皇室が使用する「五七の桐」が「五三の桐」にアレンジされています。
- 五七の桐:中央に7つ、左右に5つずつの花がある桐紋
- 五三の桐:中央に5つ、左右に3つずつの花がある桐紋
明治神宮の御朱印に「桐紋」が入っている理由とは?
桐はかつて、名門と言われた足利家や織田信長、豊臣秀吉、徳川家康などの錚々たる面々の家紋にも使用されてきた歴史があります。
この理由は、桐紋が天皇家が使用する菊の御紋に次ぐ、格式を持つ紋だからです。
しかし、1869年(明治時代)の太政官布告により、菊紋の使用は皇室関係に制限されることになります。
そこで日本政府は、菊紋に次ぐ格式を持つ“五七の桐”を採用します。
現今、日本政府および内閣総理大臣の紋やパスポート、それに500円硬貨にも桐花紋(とうかもん)が用いられています。
太閤秀吉は五七桐紋を改良して、独自の紋となる「太閤紋」を作っています。
豊国神社の境内の扉や鳥居、拝殿や本殿などにも桐紋が見れますが、これこそが秀吉が独自に桐紋に改良を加えて作成した「太閤紋」になります。
桐紋が天皇家や将軍家に使用された本当の理由
日本の隣国とも言える中国においての桐とは、鳳凰(ほうおう)が止まる神聖な木として神聖視されてきた歴史をもちます。
中国では善政を敷く王が降臨する時、その兆候として鳳凰が桐に止まるという伝承があります。
鳳凰は神に等しい霊鳥であることから、その姿を見せて頭を垂れるのは聖天子のみとされる非常に神聖な生物とされます。
もうお分かりになったと思いますが、この思想がやがて日本へ伝来し、日本においての王となる天皇家or将軍家によって支配者を誇示した紋章として用いられるようになったのが、現今の桐紋の起源であり理由になりんす。
明治神宮2020年期間限定御朱印!【鎮座100年祭記念】の御朱印
こちらの御朱印は2020年の「明治神宮鎮座百年祭記念」に際し、2020年(令和2年)12月31日まで頒布している御朱印になります。
明治神宮では基本的に1種類の御朱印しか用意していないようなので、2020年度中に参拝された方は「明治神宮鎮座百年祭記念」の印判が押印された御朱印が授与されます。
以降は再び、上述、「皇紀二千〜年」の御朱印に戻ります。
通常の御朱印と鎮座百年祭記念との違い
明治神宮で通常頒布されている御朱印と鎮座百年記念の御朱印とで大きく異なる点は右上の印判(ゴム印)が異なる点です。他は日付以外まったく同じです。
通常頒布の御朱印では「皇紀26〜年」のゴム印が押印されますが、限定御朱印帳の方には「鎮座百年記念」のゴム印が代わりに押印されています。
鎮座百年記念の御朱印帳も授与されている!
明治神宮では鎮座百年記念を記念したオリジナルの御朱印帳も授与されています。
この御朱印帳は見開きの1ページ目にすでに鎮座百年祭記念の朱印が押印されています。
- 明治神宮鎮座百年祭記念 朱印帳の初穂料(値段):2,000円(朱印代込み)
詳細は下記ページにてご紹介しております。
明治神宮の御朱印は「神楽殿」もしくは「長殿」という場所でいただくことができる!
明治神宮の広い敷地の中にある「神楽殿(かぐらでん)」もしくは、神楽殿の前の「長殿(ながどの)」と呼称する場所で授与されています。
通常の受付は神楽殿で、長殿は基本的に土日祝日、初詣などの混雑時期に対応した受付になります。
社務所が空いている時間帯であれば、御朱印を頂く事が出来ます。
朝8時〜9時までの御朱印は半紙での授与!
明治神宮では朝8時〜9時までに参拝された方に関しても御朱印を授与されていますが、この場合、御朱印帳を持参しても書いていただくこことができません。(おそらく御朱印を書かれる方がまだ出務していない)
すでに書かれた半紙での授与になることをあらかじめご了承ください。
明治神宮の御朱印は現在、長殿でいただける!
現在はコロナ渦の影響もあり、明治神宮の御朱印は長殿のみで授与されています。それに加え、御朱印帳に記帳もされていませんので、あしからずご了承ください。(すでに書き置きされた半紙での御朱印の授与)
長殿では約2m間隔で赤テープが床に貼られ、そのテープの内側で並ぶようになっています。
長殿の場所(地図)
長殿の場所は神楽殿の真ん前。長殿ではお守りも授与されているため、厳密に御朱印を授与されている場所を言えば、お守り授与所の隣になります。
現在の授与場所となる長殿の様子
長殿の御朱印所は入口扉から入るのではなく、扉の左脇の通路を時計回りに通って後ろの扉から朱印所に入れるようになっています。
⬆️長殿は正面入口からそのまま入場できない。扉の左脇から反時計回りに歩き、後方の扉から入るようになっている
⬆️「半紙のみのお頒かちとさせていただきます」と書かれた案内がみえる。
社務所の授与時間(営業時間)
午前8時頃から閉門時間(16時20分から18時頃)まで※季節によって異なる。
※但し、開門時間6時40分頃に訪れても神職さんがいれば、お声掛けすることで授与などの対応をしていただけるようです。
明治神宮:神楽殿・社務所の営業時間の詳細は、当サイトの以下のページ↓でご紹介しています。
コロナ渦の現在、明治神宮では御朱印帳に書いていただけない!
現在、明治神宮ではコロナ渦の影響もあり、半紙のみの御朱印を授与されています。したがって御朱印帳を持参しても記載はしていただけませんので、あらかじめご了承ください。
どうしても御朱印帳に書いてもらいたい場合
どうしても御朱印帳に書いていただきたい場合は、明治神宮で販売されている公式の御朱印帳を購入するしか方法がありません。
明治神宮の公式御朱印帳を見開いて1ページ目には手書きで書かれた御朱印が見えるハズです。ウフ
ところで「神楽殿(かぐらでん)」とは?
神楽殿はわかりやすく言えば、神様に捧げる踊りを舞うために造られた神聖な場所です。
神楽を神様に奉奏(ほうそう/奉納)することによって神様に楽しんでいただき、その代わりにより良い御神徳を授かります。
通常、この「神様に舞う踊り=神楽舞(かぐらまい)」は、女性の神官である「巫女(みこ)」が舞います。
少し話は反れますが、明治神宮には、神楽「倭舞(やまとまい)」という独自の舞が古来より伝っています。
関連記事:明治神宮・神楽殿
明治神宮の神楽殿の場所(境内地図)
明治神宮の神楽殿は御本殿の向かって右側(東神門の外)に位置します。
通常は1階が御朱印受付になっていますが、天候やその日の行事などの関係で、地下1階になっていることもあります。
その場合も、入口付近には貼り紙が出ていたり、係の方がいて案内してくださったりするので、迷う心配はありません。
明治神宮の御朱印の料金(価格・値段)
通常、御朱印をいただく際には料金が、かかる場合がほとんどです。
と、言いますのも本来、御朱印とは、納経(お経を読み上げる・写経)を行った方を対象にして、いただくことができる、大変、ありがたいものなのです。
しかし現在の神社では「初穂料」寺院では「お布施」(=寄付)といった形で神社や寺にいくらかの寄付をした方を対象に、御朱印をお渡ししてされています。
ちなみにこの明治神宮では御朱印をいただくのに初穂料として500円が必要となります。
明治神宮の御朱印の受付(販売)
明治神宮の御朱印は、明治神宮の巫女さんや神職の方が一枚一枚手書きで、心を込めて書いてくれるので、その作成風景を見ているだけでも神妙な気持ちになれます。
御朱印は手書きと言う事もあり、御朱印をいただく際は少々、待ち時間が発生する場合があります。
- 混雑時期を除いた平均的な待ち時間:約15分
昨今、この明治神宮はパワースポットとして様々なメディアで注目され、全国的にさらに有名になりましたので、参拝者の数は増加してます。
このような背景から、年末年始や正月(初詣・三が日)などを除いた、通常の平日でも御朱印をいただくのに、待ち時間が発生することもあります。
また修学旅行シーズン(4~6月・9月~11月)は、明治神宮も修学旅行生たちで溢れかえることもあります。
以上のことから、待ち時間を気にされる方は、時間に余裕を持ったスケジュール管理が必要となってきます。
ところで・・御朱印って何??
すでに、御朱印に関してはご紹介していますが、昔は参拝者が写経(一昔前は、読経)をお寺に納めた際にいただくことのできる「印=朱印(寺社の印鑑)」が御朱印と呼ばれる印でした。
それが、いつの頃からか参拝の証(あかし)として広く認知されるようになりました。お寺での御朱印の定義は御本尊との結縁の証とも言われます。
現在では、お金を支払えば御朱印がいただけますので「記念スタンプ」のような感覚の方が多いかもしれません。
しかし、記念スタンプと御朱印は意味合いが全く違いますので、心に留め置く必要があります。御朱印はお守りと同じようなものです。
御朱印のいただき方
御朱印をいただく際は、きちんと御朱印帳を用意して、神職の方々にお渡しすることが一つの礼儀ともいえます。
そして、いただいた後は清浄な場所で御朱印と御朱印帳を管理する心がけ大切です。
なにせ、御朱印帳には単に御朱印だけではなく、旅の思い出などももたっぷりと詰まっています。
また上述した通り、御朱印は「お守り」でもあります。
現在、この御朱印は社務所があったりするような比較的、規模の大きな神社や寺院で、いただく事が出来ます。
あなたも是非、これをきっかけに御朱印を収集してみてはいかがでしょうか?
明治神宮では「明治神宮限定・御朱印帳」がある
明治神宮では「明治神宮限定・御朱印帳」も販売されています。
御朱印と御朱印帳をセットで欲しい場合は、「明治神宮限定・御朱印帳」と併せて御朱印をいただくことが可能です。
「御朱印+御朱印帳」と合わせてのお値段(価格)は1000円となります。
御朱印帳購入することで御朱印の授与料金が実質、無料になりますのでお得感はあります。
明治神宮の御朱印帳に関しては当サイトの以下↓の別ページにてご紹介しております。
御朱印帳にはその神社や寺院の限定の御朱印帳が存在する
御朱印帳はその神社や寺院の固有のデザインで販売されているのもあり、中にはその寺院に直接、赴かなければ購入できない(入手できない)貴重な御朱印帳もあります。
もし、明治神宮に参拝する予定、もしくは、まだ御朱印帳を持っていない場合はこれを機に購入してみはいかがでしょうか。
また、明治神宮では御朱印をいただいた時、御朱印帳を購入した時に「記念品(ポストカード)」も一緒にいただく事が出来ます。
ひと口に御朱印と言っても、神社により様々な特徴があります。
御朱印帳の預かりに関して
一部の寺社では御朱印帳を授与所へ預けての参拝を推奨されているところもありまする。
ただし、中には境内が混雑することを考えて御朱印帳を先に預けるスタイルの寺社もあります。中でも寺院に多いのが拝観受付にて朱印帳を手渡して、参拝後に記帳していただいた朱印帳を受け取って帰るスタイルが散見されます。
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