【明治神宮・菖蒲園】花菖蒲2024年の見頃時期や開花状況・種類・時間をご紹介!

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明治神宮はJR原宿駅の真後ろに位置する広大な敷地を持つ神社です。

東京都内でも最大級の敷地を有する代々木公園と隣接し、現在では日本国内のみならずアウトバウンドに於いても人気の観光スポットとなっています。

明治神宮・菖蒲園の今年の見頃や開花状況などの情報

明治神宮の境内には、都会の真ん中にあるとは思えないような自然豊かな景色が広がっていますが、この自然を形作っているのは、全国から献納された約365種9万5000本余りの木々たちです。

この杜の中には「御苑(ぎょえん)」と呼ばれる庭園があり、毎年初夏には苑内に配植された菖蒲(しょうぶ)たちが見頃を迎えます。

余談ですが、”御苑”を”ごえん”と呼んでしまいそうになりますが、これは正式ではありません。御苑に行くのは”ご遠”慮しまふっ ..プっ

以上、以下では明治神宮御苑の花菖蒲の見頃・開花状況や種類、併せて混雑具合などもご紹介しましょう。

【2024年】明治神宮・菖蒲園(花菖蒲)の見頃時期

  • 例年6月10日〜15日頃

他に御苑内の菖蒲田に花菖蒲と類似した「菖蒲(アヤメ)」という花も植栽されていますが、アヤメは例年ほぼ4月下旬には開花しています。

6月1日〜5日頃の花菖蒲田の状況

6月初旬に訪れてもそれなり菖蒲を楽しむことはできますが、まだまだ疎らに開花している状況です。例年約2000余本が開花しています。

6月6日〜10日頃の花菖蒲田の状況

6月10日頃になれば約4000余本が開花しています。6月1日〜5日の時と比較して倍ほど違います。

この頃になるとほぼピークと言えますので、6月10日頃がピークの始まりという見方もできます。

10日頃から15日かけて最ピークを迎え、15日を経過したあたりから徐々に開花本数が減っていきます。

注意点

花菖蒲は植物であり、大自然が生み出した万物の一種です。したがって気象状況により、開花時期も変わってくることだけはご理解ください。

明治神宮の公式HPにて花菖蒲の開花状況を知ろう!

明治神宮・菖蒲園の花菖蒲の開花状況については、毎年、花菖蒲の開花時期が近づくと明治神宮のホームページに掲載されます。

まずは、開花状況を確認してからお出かけになるのが良いでしょう。

また、明治神宮御苑では菖蒲の他にも、例年5月が見頃のツツジや秋の紅葉も楽しむことができます。




 明治神宮の「菖蒲園」の場所はドコ?

上述の通り、明治神宮には「御苑(ぎょえん)」という庭園があり、6月頃には花菖蒲が見頃になるため「菖蒲園(しょうぶえん)」と呼ばれています。(ただし、正式名は「菖蒲田」)

菖蒲園は、明治神宮の南参道入口(原宿口)からですと、7分ほど進んだところにあります。

当地に菖蒲が植えられたのは、1903年(明治36年)、明治天皇が苑内の「隔雲亭」で静養されている皇后(昭憲皇太后)のために全国から集められたのがキッカケになります。

その後、1893年(明治26年)に昭憲皇太后のお慈しみのために明治天皇の下命にて「花菖蒲田(はなしょうぶた)」に改名されています。

江戸時代の当地は稲を育てるための「稲田(いなだ)」として、主に家臣・子女たちが米作りの大切さや苦労を学ぶとして活用されていました。

明治神宮が造営された当時は、江戸系と呼ばれる花菖蒲48種が植えられていたと伝えられ、その後も東京近郊から集められて、今では約150種、約1500株が咲き誇ります。

園内は静かさもあってか、都会とは思えないほどの情景を作りあげています。

明治神宮・御苑の案内地図

明治神宮・御苑の回り方や観覧ルート

明治神宮御苑は1本道になっていることから、迷うことはありません。御苑には東門と北門がありますが、通常時は北門から入園し、以下のようなルートで回ります。

北門(入園受付)→隔雲亭の前を通り、御釣台を経て→花菖蒲が植栽されている「花菖蒲田」→四阿(あずまや)→清正井→つつじ山→北門

注意点としては、清正井はコロナ渦の影響から現在は観覧中止になっています。清正井へ通じる遊歩道が封鎖されているので、清正井の姿を見ることすらできません。

関連記事: 明治神宮・清正井

詳細は末尾の明治神宮公式HPの最新情報にてご確認ください。




ところで・・「花菖蒲」とは?

すでに上述しておりますが、花菖蒲は「はなしょうぶ」と読みます。

花菖蒲は、その種類は多岐に渡り、総合するとなんと!5000種類を超えるそうです。花菖蒲の起源は不明とされており、現代でも明らかにされていません。

また日本固有の花ではなく、アメリカ大陸などでも自生していることが明らかにされています。

青、紫、城、桃色など色々な色の種類があり、明治神宮でも、様々な種類・色の花菖蒲を見ることができます。

ところで、現在の花菖蒲は大きく以下の4系統に種類が分類されています。

江戸系

江戸系の花菖蒲の起源は、東北地方で栽培された花菖蒲が、安土桃山時代から江戸時代初頭に江戸に持ち込まれたものだと言われています。

その後、江戸時代の旗本「松平定朝」、通称「菖翁(しょうおう)」が、自らの庭園で多種の花菖蒲を交配させて花菖蒲の種類を増やしたとされ、そうして作られた花菖蒲が現在も「江戸系」と呼ばれています。

この功績から、松平定朝は「花菖蒲中興の祖」とも言われています。

松平定朝が作った品種の花菖蒲は「菖翁花」と呼ばれ、明治神宮でも見ることができます。

現在、御苑では江戸系以外の花も見られますが、明治神宮の造営時には、この江戸系の花菖蒲80種類近くが植えられていたと伝えられています。

明治神宮御苑内の菖翁花の種類・一覧

以下画像提供:明治神宮

九十九髪(つくもがみ)

仙女洞(せんにょのほら)

王昭君(おうしょうくん)

三笠山(みかさやま)

都の巽(みやこのたつみ)

立田川(たつたがわ)

鶴の毛衣(つるのけごろも)

五湖遊(ごこあそび)

伊勢系

名前の通り、三重県伊勢地方(松坂)で「室内鑑賞を目的」に育成された花菖蒲です。

伊勢松阪(紀州)藩士の吉井定五郎が自身の庭で種類を増やした花菖蒲が伊勢系の起源と伝えられています。

伊勢系の花菖蒲は現在でも「イセショウブ」の通称で有名です。

三重県指定天然記念物」の指定を受けています。

肥後系

伊勢系と同様に室内鑑賞用の花菖蒲です。

名前の通り、肥後=熊本県で育成された花菖蒲です。

肥後系の大きな特徴は花弁が大きく、茎の長さが短くなっている点にあります。

花弁が大きいことから開花した時は色のコントラストが映え、その美しさゆえに門外不出とされたそうです。

この肥後系の花菖蒲は、実は「菖翁」こと松平定朝の花菖蒲がもととなっていると云われており、肥後熊本藩主・細川斉護が配下の藩士たちを定朝に弟子入りさせ、学ばせた結果誕生した種であると伝えられています。

長井系

「長井系」は、山形県長井市で育成された花菖蒲であることからこの名前が付されています。

品種改良がされていないことが明らかにされていることから、現在に日本における花菖蒲の起源、つまり原種と云われています。

茎が長く、花弁は小ぶり、そしてバラエティーに富んだ色の花弁が特徴的です。

明治神宮のハナショウブ(花菖蒲)が植栽されている場所や見どころ

隔雲亭(かくうんてい)

⬆️普段は木扉が閉扉され中に入れない。外観のみ観覧できる。

⬆️数寄屋造の典型とも言える「円窓」の意匠が見える

昭憲皇太后がゆるりと静養できるようにと明治天皇が発願して造営された数寄屋風の意匠が込められた木造家屋です。

隔雲亭の縁側には芝生とツツジが配植され、なだらかなな斜面には白砂を用いた小径が作られており、さながら枯山水風庭園の意匠にも思えます。

また、家屋を覆うようにして木々が生い茂り、新緑のシーズンになると実に青々とした緑々しい自然の彩りの中に染まりながら、心からリフレッシュできそうな景観に包み込まれています。

ただ、夏時期になると水場にゴキブリがキャナリ(訳:かなり)で出現しそうな感は否めませんがね。当時はホイホイが無かったと思うので、さぞかし激しい戦闘が繰り広げられたことでしょう。オホ

皇太后さまは下向された折は、常にこの隔雲亭に訪れ、実際に休息されたとのことです。なお、この隔雲亭は戦火により焼失しており、残念ながら現在見ることのできる隔雲亭は昭和33年に篤志家の寄進により、再建されたものです。




隔雲亭の庭の様子

⬆️縁側の脇にはツツジが植栽されている。見頃は5月〜6月。

⬆️松の盆栽が台座に乗せられて置かれている

⬆️小径と竹を折り曲げて作られた垣根が見える

南池(なんち)

  • 広さ:8300m2

この池は江戸時代に井池家の下屋敷時代であった頃に造池され、当初「お泉水」と呼ばれていたようです。これが事実だとするならば300年以上の歴史を有する池になります。

池の水は湧き出ているのではなく、清正井からコンコンと湧き出ている水が菖蒲園を潤しながらさらに流れ通り、溜水となった場所が最終的にこのような池になっています。

そして、この南池の最大の見どころとなるのが、「睡蓮(スイレン)」と魚です。

魚は明治天皇が昭憲皇太后への気遣いで放流されたものであり、種類としてはコイ(恋♡)、フナ、メダカが生息しています。

それらの魚を求めて、自然の連鎖で訪れるのがサギやカワセミなど鳥類です。冬になればカモやオシドリも訪れて羽を休める様子が見れます。

南池で観覧できる花鳥類の見頃時期
  • カタクリの花・新緑:3月中旬〜4月初旬
  • ヤマブキの花:3月下旬〜4月中旬
  • フジの花:4月
  • ヤマツツジの花:4月〜5月
  • ハナショウブの花:5月下旬〜6月下旬
  • スイレンの花:6月〜9月
  • もみじ・紅葉:11月下旬〜12月中旬
  • オシドリ・カモ類:11月〜3月
  • カワセミ・ヤマガラ:通年

御釣り台

⬆️池畔からせり出た御釣り台。6月期は睡蓮を写真に収めようとカメラを持つ人で埋まる。

「御釣り台」とは、上記、南池の池畔に設置されたウッドデッキのことです。このウッドデッキからは南池のスイレン(睡蓮)の花をもっとも綺麗に観覧することができます。

明治天皇が嫁ハンである昭憲皇太后に釣りを楽しんでいただくための配慮で設置されたものです。

現在は釣りをすることはできませんが、この釣り台に立つと杜(森林)を抜けてきた爽やかなそよ風を全身に感じることができます。

御釣り台から観覧できる睡蓮や蓮の花の様子

⬆️黄色とピンクの花弁を開花させたスイレンが見える。ピンクは一見すると蓮にも見えなくはないが蓮ではない。残念!




四阿(あずまや/しや)

東屋(あずまや)とも書きます。四阿とはワラ(藁)葺き屋根の四方吹き放ちの建物のことです。

主に庭園内に設けられる休憩所としての役割りがあります。

ここの内部に座って観る花菖蒲は、また異なった趣を感じることができます。周囲に菖蒲田があるので雨が降っても腰掛けて談笑を繰り広げながら、色とりどりの花菖蒲を観ることができます。

ちなみに明治神宮菖蒲園では、この四阿を背景とした菖蒲田が写っている写真が散見されますが、これは初夏の明治神宮の情景ともなっています。

花菖蒲田(はなしょうぶた)

明治神宮御苑のメインモニュメント的な存在である花菖蒲が植栽されている花菖蒲田です。合計で16枚あります。

これら16枚の花菖蒲田を南池の方から巡っていくことになりますが、この最奥に有名な清正井があり、その清正井からコンコンと湧き出る水が花菖蒲田を潤わせています。

⬆️清正井から湧き出た水は人口溝を通り最終的に南池へ流れ着く

⬆️白や紫のハナショウブたちが年にただ1度の彩りを魅せる

清正井から湧き出る水は、この菖蒲田には欠かせないものであり、理由は年間通して水温が15度と一定していることが挙げられています。また、横穴式の井戸であることから大地汚染の影響を受けることなく、水が澄み切っており、茶の湯の水としても利用されます。

⬆️6月中旬ピーク時の花菖蒲田の様子

江戸中期以降より、盛んに菖蒲の品種改良が行われ、現在では毎年6月の見頃時期を迎えると、江戸系の原種が150種・1500株の色とりどりの花菖蒲を観覧することができます。

⬆️写真は2020年6月7日の午前10時すぎに撮影したもの。まだ6月初旬ということで開花がまばら。これから中旬へ向けて増えていく。

花菖蒲の摘み取り

午前中には、もう開花しない花菖蒲を摘み取る作業が御苑の管理員さんの手により行われています。

花菖蒲が開花する時期は、梅雨入り前の蒸し暑い日にも関わらず、ぶ厚めの作業着となる長袖・長ズボンを着用し、さらに帽子をかぶって作業します。

長袖・長ズボンを着用する理由は、明治神宮の御苑にはため池があることから「蚊」が多いこと、もしくは直射日光から身体を護るためです。(蚊は水辺に産卵する)

⬆️朝10時頃の花菖蒲園の写真。管理員たちは開花しない花菖蒲を見極めて花弁を摘み取る

⬆️シーズン外の花菖蒲田の様子

つつじ山

中には人の身長を超える樹齢100年を超える株も存在するという古くから当地にあるツツジです。ツツジ山は競馬で例えるならば第4コーナーを曲がって最後の直線へ差し掛かったあたり、順路で言えば最後に見られる御苑の見どころの1つです。

ツツジが群生する中にコナラや山桜が混じって自生しています。

ツツジの見頃時期ピークとなる4月下旬頃になれば、一面、薄紅色の花弁が咲き誇り、青々とした新緑とともに春から初夏を告げる饗宴をお楽しみいただけるハズです。

明治神宮御苑の混雑具合

来訪する時間帯は午前中がベスト!

この明治神宮・御苑で人が少ない時間に訪れようとお考えなのであれば、断然、午前中です。それも開園と同時に来訪されるのがベストです。

カメラワークが著しい方は増して午前中に訪れるのがベストです。

注意点としては、御苑内では三脚は使用できないということです。途中に木造の橋が架橋されていますが、橋は幅がそれほど広くはなく、ここで三脚を立ててしまうと揉め事の原因にもなりかねません。

来訪する時期は6月中旬がベスト!

6月初旬に行けば確かに園内は空いていますが、ド頭の中にイメージしたほど開花していません。上記の写真を見て6月中旬頃の状態と比較してみれば一目瞭然ですが、あきらかに開花している本数に違いがあります。

例えば、6月7日頃では2000余本が開花しているのに対して、6月11日頃になれば一気に倍の4000余本が開花しています。

このように倍ぐらい差があるのでピーク時の花菖蒲が観たい場合、もしくは写真が撮りたい場合は6月中旬頃、厳密には6月10日〜15日頃に来園されるのがオススメです。

できるだけ混雑を回避してカメラワークを充実させたいのであれば午前中に来訪すれば良いのです。

雨天・荒天時は空いている!

雨天・荒天時はやはり空いています。傘を持ったでは写真撮影がしづらいのと、やはり雨模様では絵にならないからでしょう。ただ、観れるだけで写真撮影をされない場合は雨天、特に小雨の午前中を狙うのがベストです。

ちなみに雨中のハナショウブというのも、なかなか美しいものです。




明治神宮御苑へ来訪される際の服装や靴

明治神宮の御苑へ花菖蒲を観覧される方は6月に来られると思いますが、この時期、まず注意しなければならいのが「蚊」です。蚊は水辺に産卵することから水辺ちかくによくいます。

この花菖蒲田は人口の溝があり、南池という池があります。よって蚊が非常に多く、実際に「蚊に注意」と書かれた看板も見られるほどです。

遊歩道は整備されていますが、ハイヒールは避けて運動靴やハイキングシューズ(登山靴)のような動きやすい靴が理想的です。

服装は梅雨時期で蒸し暑さを覚える頃ですが、長袖を着用されることをオススメしておきます。

それとカメラワークが著しい方はしゃがむ姿勢が多くなりますので、特に女子の場合、スカートだとパンツが半見え状態になってしまい、男子を喜ばせてしまう結果にもつながりますので要注意です。

あと、曇りがちな空模様ですが、年内でも紫外線の量は多い方なので、日焼け止めや帽子は必須ともいえます。

【補足】「ハナショウブ」「アヤメ」「カキツバタ」の違いと見分け方

実はハナショウブ(花菖蒲)には、外観がほぼ同一の花がもう3種類あります。それが「ショウブ」と「アヤメ」と「カキツバタ」です。

「いずれがアヤメかカキツバタ」というコトワザまであるように古来、間違われてきた歴史を物語っています。

花菖蒲と葉菖蒲の違いを紹介したついでに「ハナショウブ」「ショウブ」「アヤメ」「カキツバタ」の違いについてもご紹介しておきましょう!

花菖蒲(ハナショウブ)の特徴

⬆️ハナショウブ(花菖蒲)

ハナショウブはアヤメ科アヤメ属の多年草での花であり、したがって外観がアヤメとソックリです。

アヤメと花菖蒲は違う種類の花とよく言われますが、同じ科目の花なので同種類の花としても完全な間違いではありません。

北海道から九州まで広域にわたって分布しています。

  • ハナショウブは外花被片に網目模様がないんす。ないんす?
  • また、外花被片に黄色い斑紋があります。
種類 花弁の色 葉の特徴 花弁の特徴 自生環境 開花時期
アヤメ科アヤメ属 紅紫、紫、絞、覆輪など 主脈太く、中間・中筋がハッキリしている(表1本/裏側2本)
色は黄緑〜濃緑
網目なし
花の色はいろいろある
弁元が黄色い
湿った所に育つ 6月上旬から下旬

ショウブ(サトイモ科)

⬆ショウブの葉とショウブの花弁

ショウブはハナショウブと名前が似ていることから、混同されがちですが、ショウブは花を開かず、筒状のイボイボの花弁をつけます。

中国では端午の邪気を払う厄除けのご利益がある植物として重宝され、それが日本へも伝わります。平安時代以降の日本ではショウブは武家の武運を司る「尚武(しょうぶ)」に通じる縁起物として、武家社会ならびに宮中での儀式などに用いられ、重宝されていきます。

その代表的な風習が端午の節句です。

種類 花弁の色 葉の特徴 花弁の特徴 自生環境 開花時期
サトイモ科 白と緑の疎ら 色は濃緑色 筒状のイボイボがある
開花はしない
池畔や溝の付に群生 4月中旬から5月中旬

アヤメ(菖蒲)の特徴

⬆️アヤメ(菖蒲)

アヤメはアヤメ科アヤメ属の多年草での花であることから、外観がハナショウブとソックリです。

ハナショウブと同様に北海道から九州まで広域にわたって分布しています。

種類 花弁の色 葉の特徴 花弁の特徴 自生環境 開花時期
アヤメ科アヤメ属 紫、まれに白
弁元淡黄色、まわり白色
幅が細い
色は青白い緑
紫色の網目模様
外側の花びらに黄色い模様がある
乾いた所に育つ 5月上旬から中旬

カキツバタ(杜若)

⬆️カキツバタ(杜若)

カキツバタもアヤメ科アヤメ属の多年草での花であることから、外観がハナショウブやアヤメにそっくりです。

ハナショウブやアヤメと同様に北海道から九州まで広域にわたって分布しています。

種類 花弁の色 葉の特徴 花弁の特徴 自生環境 開花時期
アヤメ科アヤメ属 青紫のほか紫、白、紋など 主脈細小、幅が広く薄い、色は黄緑 網目なし
弁元に細長く白筋がある
水中や湿った所に育つ 5月中旬から下旬

明治神宮「御苑」の歴史について

御苑は、江戸時代には、大名加藤家や井伊家の下屋敷(別邸)の庭園でした。

明治時代に入って、皇室の御料地とされ、「代々木御苑」と称されていました。

明治天皇の意向により菖蒲田や御釣台などが整えられ、皇后も度々訪れた、皇室ゆかりの場所です。

面積は約83,000㎡あります。

面積の比較でよく例に挙げられる東京ドームの建築面積は46,755㎡ですから、明治神宮の御苑は東京ドームの約1.8倍の面積ということになります。

御苑の中には、菖蒲園(菖蒲田)の他、茅葺屋根の四阿(あずまや)、清正井などもあるのですが、御苑内の花菖蒲たちはこの清正井(清正の井戸)からの湧き水の恵みによって生長しています。

明治天皇が皇后のために建てたという隔雲亭も必見です。※現在の隔雲亭は昭和期の再建です。

隔雲亭

明治神宮「菖蒲園(御苑)」の開園時間(入場時間)・入場料・アクセス

開園・閉園時間

明治神宮の御苑は毎日開園しています。

開園・閉園時間は季節よって異なりますが、菖蒲が咲く時期の開園・閉園時間は以下の通りです。

  • 5月/午前9:00~午後4:30
  • 6月/午前8:00~午後5:00(土・日は午後6:00まで)
  • 11月〜2月/午前9:00~午後4:00
入場料

  • 500円

明治神宮の境内へは無料で自由に入れますが、菖蒲園に入るには「御苑維持協力金」として500円を納める必要があります。

アクセス

明治神宮の境内の入口は南・北・西の3か所があり、どこからでも菖蒲園へ行くことはできますが、最も近いのは、JR原宿駅や東京メトロ明治神宮前駅から近い南側の入口です。

終わりに・・

東京の都心にいきなりこのような大自然が現れるので初めて行かれる方は、そのギャップに驚かれる事でしょう。

是非!今年の6月には明治神宮へ花菖蒲を観に訪れてみてください。

また、「花菖蒲の時期を逃してしまった!」という方も大丈夫です!

明治神宮の御苑は年中無休で開園しており、花菖蒲が無い時期でも、四季折々の美しい景色を楽しむことができます!

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